花火
毎年お盆になると近く(と言っても2kmぐらい先)の幼稚園で花火を打ち上げる。
いつもは自宅の倉庫の2階から眺めるのだが、今年はたまたまお寺の近くのお店に用事ができ、閉店間際の18:40頃にでかけた。
買い物を終えて出てくると、ちょうど「ドン」という音がして、夜空に花火が打ち上がっていた。
店の前は広い駐車場で周辺も高い建物がないため、花火を見るにはベストポジションとも言える位置。視界いっぱいに光の玉が広がり散っていく、正直こんなに近くで花火を見るのは久しぶりだったので胸が高鳴った。
が、店も閉店だし家に帰らねばならぬ。
車で車道を走ると、所々に花火を見物する人の姿が。
みんな同じ方向を見て何度も打ち上がる色とりどりの花火に夢中である。
ドン
ヒュー
パラパラパラ
家族と、友人と、恋人と、近所の人と、一人で。
離れれば離れるほど人影はまばらになるものの、約2kmはなれた自宅付近まで花火を見物しようと人が外に出ていた。
大勢の人が花火に魅了されている。
その表情はなんとも朗らかだ。
私は花火よりもそちらのほうが興味深かった。
花火は人を笑顔にする夏の風物詩。
なんだか空気がいつもよりも澄んで穏やかな気がした。